2016年6月29日水曜日

暑さをチーズで乗り切ろう!夏におすすめのチーズ紹介

暑い季節、食欲が落ちてついつい冷たい飲み物や喉越しのいいアイスなんかを食べてしまいがち……
でも、夏を乗り切るには栄養に加えて汗で失われる塩分の補給も大切です。
そこで、夏場の栄養・塩分補給にチーズを取り入れてみませんか?





夏の栄養・塩分補給にチーズを食べよう

おすすめは、パルミジャーノ・レッジャーノやペコリーノ・ロマーノなど、塩味が強くて日持ちするハードチーズ。
ハードタイプは水分量が少ないので、食べているとき水分を欲します。食べるのと一緒に、失われがちな水分まで自然に無理なく補給することができますよ。
白カビ・青カビ・ウオッシュタイプと比べて、セミハード/ハードタイプには食べやすいチーズが比較的多いもの。だから、老若男女問わず気軽に食べられるのもポイントです。

ちなみにペコリーノ・ロマーノは、古代ローマ時代に兵士の食糧として配給されていたんだとか。塩分が強くて水分量が少ないので、保存性に優れているというわけです。

塩分の多いチーズといえば青カビ全般もそうですが、暑くて食欲が落ちているときに、
ねっとり濃厚で刺激の強いチーズはなかなか気が進まないもの。
青カビチーズは、暑さがおさまる夜に、ワインと一緒にたしなむ程度がいいかもしれませんね。


おすすめの食べ方

上記で紹介したチーズのおすすめの食べ方をご紹介します。
いずれも1日30gほどを目安にすると、塩分過多にならず安心です。

パルミジャーノ・レッジャーノ

イタリア製の、牛乳ハードチーズ。熟成が長いものほど、アミノ酸の結晶が多く表れて旨味が増します。
水分量が少ないため組織がもろく、スライスするより砕いて食べるのがおすすめです。
常温でしばらく置いておいても傷まないため、塩分補給用にレジャーに持って行ってもいいかも。お子さんもおいしく食べられます。
この時季なら、ビールのおつまみにもピッタリ! 旨味があるので、黒ビールなどコクがあるものと合わせるとよりいっそうおいしく感じますよ。

ペコリーノ・ロマーノ

こちらもイタリア製のハードチーズ。原料乳は羊のミルクです。
とても塩味が強いので、そのまま食べるのは抵抗があるという人もいるかもしれません。
(わたしは大好きなのでそのままパクパク食べてしまいますが)
その場合、溶き卵に砕いたペコロマと黒胡椒を混ぜ込んで、卵焼きにするのがおすすめ。
ペコロマをたっぷり入れれば、チーズの塩分でしっかり味もつきます。
甘くコクのある羊の脂肪分が、シンプルな卵焼きをリッチな風味にしてくれますよ。
実は、本場のカルボナーラも、このペコロマを使用します。
ペコロマとグアンチャーレ(またはパンチェッタなど)の塩分で十分味がつくので、やはりこちらも塩は使わないそうです。

その他のセミハードチーズ

スーパーで比較的リーズナブルに購入できるものですと、ゴーダやチェダーなどのセミハードチーズがおすすめ。
どちらもプロセスチーズの原料に使われるチーズでもあるので、誰でもとっつきやすいマイルドな風味です。
バターのようなコクを味わうならゴーダ、さわやかな酸味を感じるならチェダーを。
スライスしてパンに乗せ、チーズトーストにしてもおいしいですよ。


チーズには栄養がたっぷり

チーズの主な栄養素は、タンパク質と脂質です。ハードタイプのチーズならば、タンパク質と脂肪分がそれぞれ30%ずつ、残りが水分・カルシウムなどのミネラル・炭水化物(ほぼ入っていません)など。
要するに、チーズは低GIで栄養たっぷりの食品といえるのです。

6大栄養素でチーズに欠けているのは、食物繊維とビタミンだけ。(ビタミンA、熟成したものならビタミンBは含まれています)
なので、チーズを食べるときは野菜やフルーツを添えて、食物繊維やビタミンCなど足りない栄養素を補うのもおすすめです。
チーズ、野菜、フルーツ……これなら、暑くて食欲が落ちているときでも食べられそうですよね。

この夏、ぜひチーズで夏バテ対策をしてみてくださいね〜♪

画像:2月に行った熟成士フランソワ・ブルゴン氏の講演会にて

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